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アーユルヴェーダの病気の6段階
更新日:2019年3月7日
横浜市鶴見のアーユルヴェーダ専門サロン サンセベリアのアドバイザー Mochizuki です。
先日、朝ドラ「まんぷく」を見ていて、勝手に「福ちゃん、凄いな!」と思ってしまったことがありました。
朝ドラをご覧ではない方のために、ちょっと説明すると、
主人公は、福ちゃんです。夫の萬平さんは、発明家です。
もう、いろいろ、いろいろあって、とうとう萬平さんは、あのお湯を注いで3分で出来上がるラーメンを発明したのです。
でも、偽物が、出回ってしまいます。その偽物ラーメンの社長が、とんでもなく理不尽で、萬平さんは、ものすごい怒りを爆発させます。
その時の福ちゃんの台詞
「萬平さんは、こうなってしまって
は、ダメなんです。」
これが、凄いんです。
どういうキャラ設定かは分かりませんが、
アーユルヴェーダ的には、普段の萬平さんは、一心に情熱を傾けて発明をする『ピッタ体質』であるように見えます。
しかもバランスがとれた『ピッタ体質』です。
『ピッタ』は、火の性質をもちます。
そして、萬平さんは、怒りを爆発させますが、怒りも 火です。
そう、『ピッタ』が、増悪してしまったのです。バランスを崩してしまったのです。
このままでは、萬平さんは、今までのようなベストパフォーマンスが、できませんし、ともすると、病気になってしまう可能性もあります。
アーユルヴェーダでは、ドーシャのバランスが崩れたままになると、病気に発展していくと考えます。
そして、病気の段階を6段階に分け、1段階目の小さな芽がでた時からを問題にし、アプローチしていきます。
1 蓄積
食事やライフスタイル、環境、感情
思考の乱れなどによって、ドーシャ
のバランスが崩れた状態
2 悪化
蓄積が、さらに進行した状態
3 拡散
過剰になったドーシャが、体の中
を動き回り、体のあちこちに症状
があらわれるようになった状態
4 定着
ドーシャが、特定の所に定着して
症状が、深刻化し始め、分かりや
すい不調が、でてくる状態
5 発症
特定の病気として、診断できるほ
ど、進行した状態
6 慢性化
病気の症状が、長く続く状態
以上が、6段階です。
ドーシャは、見えないので、なかなか理解しずらいですよね。
1~4までは、中医学(漢方)でいうところの 未病 にあたりますので、
冷え、便秘、腹部膨満感、肩こり
疲労感、関節の痛み など
の症状の段階といえるでしょう。
そして、段階が、進むにつれて、崩れたドーシャを整えることは、難しくなっていきます。
もちろん、5~6 となり、未病の域を超えてしまえば、病院での治療が、必要となり、ドーシャを整えることは、容易ではありません。
ですから、、
1~4 の段階において、なんとかしようとするのが、アーユルヴェーダであり、アーユルヴェーダが、予防医学と言われるところなのです。
また、なんといっても
未病段階の症状も
【かなり辛い 】 ですよね。
この辛さを改善しましょうということでもあるわけです。
そこで、もちろん、アーユルヴェーダトリートメントをうけることは、とても有効なことです。
でも、日々の中で、なるべく段階の軽い方へとバランスを整えようとすることは、可能であると思います。
散歩すること 運動すること
それこそ、スーパー銭湯で温まり、リラックスすること
これらも、有効であるはずです。
ただ、各自のドーシャにあったことをするのをお勧めします。
“トリドーシャ ドーシャ別特徴”の回でもお話しましたが、私は、『ヴァータ、ピッタ体質』で、『ヴァータ』が強めです。
アーユルヴェーダと出会うずっと前、私は、フィットネスクラブで、エアロビクスにはまりました。体を動かすことは好きなので、とても楽しいのですが、帰ってくると毎回疲れてしまい、調子がいいとはいえない感じでした。
軽いけど、スタミナは、ないのです。
やがて、ヨガや太極拳というようなプログラムを自然と選ぶようになり、ハタヨガに落ち着きました。
動きの性質をもつ『ヴァータ体質』の私には、エアロビクスは、動き過ぎだったのです。
せっかく体が発してくれたサインを見逃さないように、そして放置しないようにしませんか?
不調を改善すれば、健康のバランス=『プラクリティ』(生まれもったドーシャバランス)に近づいたことになるのですから。